我々デザイナーには、クライアントの要望・考えを分かりやすく形にし、ターゲットに対して訴求できる制作物が求められます。
しかし依頼時にクライアントから漠然としたイメージを伝えられたりすることもよくあります。
例えば
・スタイリッシュな感じ
・シンプルに
・かわいく
・カッコよく
・インパクト
などが挙げられます。

クライアントやデザイナーなど人によって感覚・年齢・立場も違いますし、さらにターゲットによって捉え方も異なります。
そのため、クライアントが持つイメージと我々デザイナーの持つイメージが一致しているのか?と疑問に思うこともあります。何をもって「スタイリッシュ」なのか「シンプル」なのかは人それぞれの基準の幅が存在します。そのうえ「シンプル」などわかりやすい言葉はお互いに深く詰める事を省きがちになります。

しかし双方の捉え方が曖昧でその幅を埋めることなくデザインワークに入るとお客様の思い浮かべているイメージと掛け離れる事があります。そしてこの差を埋めるために何度も修正を重ね、制作に時間をかけてしまうことはもちろん、お互いに「ちゃんと伝わっているのだろうか」と不安も募ります。

そうならないように参考になるビジュアルを用いたり、色や有名な広告デザインなど皆が共通の認識をもつもので例えたりと様々な手段でお客様とのイメージの差を埋めていきます。
デザインという仕事は、人によって評価や捉え方も様々です。自分の「かわいい」がクライアントにとって「かわいい」とは限らない、ということを意識して、同じイメージを共有できるよう打ち合わせやヒアリングを行うことが大切と考えています。