6月16日までグランフロント大阪北館のナレッジキャピタル イベントラボにて行われている「スヌーピーミュージアム展」。
私の「スヌーピー大好き!!!」という個人的な感情は置いておいて、とっても気になるのが、その広告印刷物です。

とても鮮やかな蛍光グリーンが使用されていて、非常に目を引くので、大阪メトロを使用して通勤されている方は一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。クリアな発色のポスターや看板、チラシはもちろん、私の目を一番引いたのはスヌーピーの形状に型抜きされた不定形ポストカード型のDMです。

スヌーピーの形がとってもかわいい!!!…というのはもちろんなのですがそのDMに使用されているのは、カラフルなチップが混じった再生紙。

※DMのウラ面を拡大スキャンしたもの

その用紙の効果で、通常の白い用紙に印刷するよりも蛍光の鮮やかさが若干沈んでおり…蛍光のビビットなカラーと紙のカラーが混じってとても興味深い仕上がり。チケットも同様の用紙が使用されています。職業柄とっさに部数やコストが頭をよぎるため仕様に思わず「贅沢~」と唸ってしましました。
コストはひとまず置いておいて、DMひとつ、チケットひとつ…それぞれ大きくはないですが、記念になる素敵な1枚のカードになっていることは多くの人に分かってもらえると思います。

調べたところ、ベースの用紙は東京のスヌーピーミュージアムのチケットに使用されていた用紙と同じだと考えられるので、「ゆるチップ」という再生紙だと思います。一連のスヌーピーミュージアムのデザインにも携わっている祖父江慎氏がプロデュースした「週刊マンガ雑誌などに使われている薄色紙(せんか紙)のイメージを板紙に再現した」再生紙だそうです。画像のとおり再生紙特有のカラフルなカラーが混じっていて、紙そのもののカラーのウラ面はもちろん、表の印刷越しにも多色が確認できます。

しかも、スヌーピーミュージアムのデザインが気になりすぎて調べていたところ、「スヌーピーミュージアムのグラフィック展」という展示が梅田蔦屋書店で同じく6月16日まで開催中のようなので、そこでよりデザインについて確認できそうです。私の心を掴んだDMについても解説されているのかもしれません…とても気になるので、開催中に一度訪問しようと思います。

素敵な用紙「ゆるチップ」に限らず、特殊紙や特色を使用した印刷は、通常のコート紙に印刷するCMYK印刷よりも当然コストは高くなりがちですが、ちいさなポストカードでも用途や目的に応じて、型抜きや特殊紙など加工をプラスすることで手にした人の心に響く印刷物にもなります。
サンエイでも色々とご提案可能かと思いますので、ぜひ一度ご相談していただければと思います。