今期に入って当社では新規案件受注のためにクライアントを選定しようと学校関係のDMを大量に資料請求しています。

私も専門学校のDMを制作しているので届いた各校のDMはチェックするようにしています。
DMはデザインに工夫を凝らしてあるものも多く、いろんなテイストに溢れていて参考になります。

ただ、デザインや紙面のボリュームにかかわらず、内容が入ってこないものもあります。
豪華なオファー(特典)がついていても目立たず、申込み方法も気がつかない…。
これではいくらおしゃれなデザインでも、「来校促進」「学生募集」などのレスポンスが得られないと感じます。

では、内容が入ってくるDMの優れているポイントはどこにあるのか?
私は【わかりやすさ】(Easy To Understand)であると思います。

「新DMの教科書」というDMマーケティングについて説明している本の中で
「レスポンス率を上げる7つのMUST」という項目があります。
URL:https://www.advertimes.com/20170731/article255439/

わかりやすさは7つのMUSTの中のひとつとして挙げられています。
オファー(特典)やハウツーオーダー(申し込み)も上記の7つのMUSTに入っていますが、それらを意味のあるものにできるかどうかもわかりやすさにかかっています。
当社が手がける高校生を対象とした学校DMでは特に大切なことではないでしょうか。

「レスポンス率を上げる7つのMUST」の中では、わかりやすさの説明として
「コピーは平易で読みやすく、デザインはすっきりと見やすいものがレスポンスアップに貢献する」とありますが
参考になると感じた学校のDMでは具体的に下記に気を配って制作している、と分かりました。

●話の流れがスムーズなレイアウト
●メリハリが効いたデザインでアピールしたい項目に優劣がついている
●高校生という顧客の傾向を意識して文字数を少なくし、端的に訴求

「わかりやすい紙面」とは「顧客への思いやり」ではないかと思います。
紙面を「かわいくしたい」「豪華にしたい」などデザイナーとして欲張ることは多いですが
案件の目的を意識し、顧客へよりしっかりと内容を伝えるため「わかりやすさ」をベースに制作することを改めて再確認する良い機会になっています。