先週、暑中見舞いハガキが各自へ配布されたかと思います。
では、そもそも「暑中見舞い」ってどういうものなのでしょうか。

暑中見舞いの定義は諸説ありますが、
・暑中に知人などへ安否を尋ねるために家を訪問したり、手紙を出すこと。または手紙や贈り物そのもの。
・時期は、夏の土用(今年は7/20~8/6)や、暑中(小暑~立秋前日)の期間(今年は7/7~8/6)。
・立秋以降は残暑見舞いになる。終点は特にないが、遅くとも8月中が一般的。
ということでした。

私も中学生までは夏休み中に暑中見舞いはがきを送っていましたが、その後は携帯メールやスマホのLINEに替わり、挨拶も簡単に済ませてしまいがちになっています。わざわざ手紙で安否を尋ねずとも、相手の動向や近況報告はSNSで足りてしまうからです。年賀状も似たような扱いになりつつあります。

近年そういった手紙離れをどうにか食い止めようと、年賀状や暑中見舞いの時期に日本郵便が様々な企画を行っています。
今年の夏は、暑中見舞いはがき「かもめ~る」をもじった「カモン!エール!を届けよう」と題して高校生など学生をターゲットに、応援フラッグにもなる試合への招待はがきを制作できるWebサイトを公開。また、折るとお守りの形になる「お守りかもエール」のテンプレートも配布しています。(URL:https://come-on-yell.yu-bin.jp/)
こういった企画は、今の高校生などデジタル中心である若い世代に利用してもらうために、本来の暑中見舞いの意味をより身近な「相手を応援する」という行為に置き換え、手に取れるアナログの良さを活かしながらアピールしているものと考えられます。

では、弊社のビジネスにおける暑中見舞いや季節のご挨拶はどういった役割で送るのが良いのでしょうか。

暑い時期の安否を尋ねる、つまり相手を気遣う…という点だけでは、BtoBの暑中見舞いにはもの足りない気がします。
確かに今年は例年にないほどの暑さのためクライアントの健康を気遣うことも、業務連絡として夏季休業期間をお伝えすることも重要です。
しかし折角送るならば、挨拶として信頼関係を築くだけではなく、ビジネスのきっかけとなるものであって欲しいと私は思います。
特にデザイン制作や印刷を扱う弊社だからこそ、日頃お世話になっているクライアントやご無沙汰のクライアントへ、ハガキをお送りすることで何か良いアピールやコミュニケーションのきっかけになるようなものが考えられないものか…。コストのかかるオリジナルデザインやオファーでなくとも、レイアウトを変えるだけでも与える印象は変化するかもしれません。
今後、考えていきたいと思います。