Google Chrome 68が去る7/25にリリースされました。
今回のバージョンアップの大きな変更点としてGoogle ChromeブラウザでhttpではないWebサイトへアクセスすると
アドレスバーに「保護されていません」と警告表示が出現するようになりました。
(10月リリース予定のGoogle Chrome 69ではさらに「保護されていません」の文字が現状の黒から赤色に変化するそうです)

SSL(Secure Sockets Layer)とTLS(Transport Layer Security)は、
いずれもインターネット上でデータを暗号化して送受信する仕組み(プロトコル)です。
個人情報やクレジットカード情報などの重要なデータを暗号化して、
Webサーバ~クライントPC間での通信を安全に行なうことができます。

「保護されていません」表示はGoogle社が先鋭的に導入に踏み切りましたが、今後はMozilla(Firefox)社やMS社(Internet Explorer)でも同様に追随していくものと思われ、これまではショッピングサイトやお問い合わせフォームなどユーザーが個人情報などを入力する場合など限定的な通信の暗号化がなされていればよかったものの、時代の潮流としてすべてのページの暗号化が求められるようになってきています。

関連して気になるニュースを紹介します。

・経産省HP保護されず? 最新版クロームに警告表示
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20180726-00000043-ann-bus_all

マイナンバーなど重要な個人情報を取り扱う総務省のWebサイトが「保護されていません」と表示されます。
主要な省庁のページへGoogle Chromeでアクセスしてみると、高い割合で「保護されていません」の表示が確認できます。

・総務省
http://www.soumu.go.jp/
(保護されてません)

・経済産業省
http://www.meti.go.jp/
(保護されてません)

・文部科学省
http://www.mext.go.jp/
(保護されてません)

・厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/index.html
(OK)

・農林水産省
http://www.maff.go.jp/
(保護されてません)

・国土交通省
http://www.mlit.go.jp/
(保護されてません)

省庁のWebサイトは今後対応していくそうですが、アクセス時に「保護されていません」と表示されるのは、閲覧側に与える印象は良くはありません。
まだまだ未対応のWebサイトも数多く、今後は各企業や団体でも情報セキュリティの意識が高まり、需要が見込まれる分野ですので、SSLサーバー証明書の導入、インストールなどの実績のある弊社のサービスにおいても、今後は品質をより高め、クライアントの環境に適したサービスが提供できるよう貢献していきたいと思います。