テレビ東京の毎週木曜日22時より放映している「カンブリア宮殿」の6月7日放送の番組では、破綻寸前からV字回復を遂げた兵庫県の老舗クリーニング店「東田ドライ」が採りあげられ、番組内ではV字回復のポイントとして大きく4点紹介されていました。

・衣類クリーニングの宅配サービスの導入
・他社では模倣できない「おせっかい」なサービス
・Webサイトを中心としたプロモーションの強化
・競合他社との業務提携を積極的に実施しサービスを拡充

最も印象的だったのは、「おせっかい」なサービスと呼ばれるもので、
他社クリーニング事業者では別費用の「シミ抜き」「簡易な補修」をクリーニングのサービス料金で実施している点です。

ファストファッションの流行や高機能洗濯機の普及など時代の流れにより、東田ドライは業績が悪化し会社が倒産寸前に陥ります。
専務が企業再建に乗り出し、競合他社にはない自社の持ち味や強みを探した結果、
この職人さんの「おせっかい」と呼ばれる部分を他社にはないサービスとして眼を付けたそうです。
この「おせっかい」サービスはお客さまからの預かった衣類を大切に取り扱う東田ドライの職人さんたち古来の精神なんだそうです。

放送では東田ドライはこのサービスを自社の最大のセールスポントとしてインターネット宅配事業を展開し、Webプロモーションを強化し全国から注文が殺到したとされていました。

放送を観てこの企業にとって”付加価値の発見”というのが大きな転換点だったと感じました。
普段の業務で作業者が当たり前のように対応している細かい作業であっても、別の視点ではそれはもしかすると付加価値なのかもしれないのです。

我々が提供しているサービスの中には付加価値は存在しているのでしょうか。
日ごろより自事業の強み、弱みに気づけるように、提供しているサービスを今一度見直していきたいと思います。

【参考】
東田ドライ 宅配クリーニングならおせっかいで高品質なリナビス
http://rinavis.com/

・カンブリア宮殿 2018年6月7日放送 東田ドライ社長 東田 勇一氏 専務 東田 伸哉氏
http://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/backnumber/2018/0607/

・テレビ東京ビジネス オンデマンドよりご覧いただけます。
http://txbiz.tv-tokyo.co.jp/cambria/vod/post_156235?trflg=1