我々の業務上において、クライアントが急で短納期な案件を依頼をしてくるケースがありえます。
「明日の●●時までに入稿をお願いします」「(エンドユーザーが)急いでいるため、今週末に公開をお願いします」など覚えがあるでしょう。
弊社では長年、特定の新聞社とのパイプがあり、報道機関という特異性からこういった極端ともいえる短納期の依頼内容に対して通常料金の範囲内で比較的柔軟に対応していたかと思います。
それはまた「利便性の高さ」「小回りの良さ」として弊社の強みとなっていたことも間違いではありません。

しかし、それはきっちりと特急の費用として計上することが然るべきであると思うようになりました。

・新幹線の料金がなぜ在来線と比べて高いのか?
・高速道路を利用するとなぜ通行料金が発生するのか?

日常の生活においても、顧客は通常より割高い料金を支払ってでも利用し時間を買っています。
納期が極端に迫られる場合は他の案件のリソースを割き、急な案件に充当しなくてはたらないため、単純な比例関係ではなく、「2倍の料金で1/2の時間」「4倍の料金で1/4の時間」といった反比例の関係になるべきだと思われます。

製造業のように仕入れに物理的なコストがなく、従業員が稼動することにより成立する無形物を取り扱う弊社にとって、対価となる金額は事業を継続する以上正確に算出しなくてはなりません。