私は趣味のひとつに「写真撮影」があるのですが、今年はその趣味が大きく成長した1年だったと思います。
休日のリフレッシュを兼ねて、今年は今までよりも多くの場所へ足を運び撮影をしてきました。カメラに触れる機会が格段に増えたことで純粋に年間の撮影枚数も増えましたが、成長したと感じた理由はそれ以外に2つの刺激が関係しています。

ひとつめは他人の作品を目にする機会が増えたことです。
今まではプロの作品やおしゃれな写真をただ眺めるために使っていたInstagramで、今年はプロ・アマ問わず多くカメラマンのアカウントをフォロー。また、タグから好みの写真を探してはたくさんの作品を目にしてきました。
「この写真はどうやって撮影されているのだろう」「この構図は被写体が映えるなあ」などと多くの視点や技術を取り込むことができ、被写体をよりよく写すために以前より増して撮影の仕方を考えるようになりました。

ふたつめは、友人に誘われたグループ展に写真作品を出展したことです。
展示作品を選ぶにあたって「人に観てもらうためにはどう展示すればよいのだろう」「この写真の魅せたい部分はどこだろう」と過去のストック~今年撮影した写真までを見返したため、傾向や欠点がわかり、自分の撮影内容を再構築し直すとても良い機会になりました。

そうして色々と吸収しながら撮影してきた中でも、今年一番「目から鱗」だった撮影は12月の星空とイルミネーション撮影です。
以前からどちらも何度も挑戦していますが、なんか寂しい感じ…と納得しておらず、ロケーションや機種の問題かなあと思っていた部分もあったのですが、Instagramで「ソフトフィルターを使用している」というコメントを読んだのをきっかけに商品を検索し、レンズの前部分に取り付ける「Kenko PRO1Dプロソフトン」というフィルターを購入してみました。

このフィルターはその名の通り「被写体をソフトにぼかす」効果があるのですが、これを星空とイルミネーションに使用すると下記のような変化が出ます。

比較用に撮影したものではないので分かりにくいかもしれませんが、ソフトフィルターを使用すると「星空」は明るい星が強調されて大きくボケて映ることで星座が分かりやすく、「イルミネーション」はLEDの玉がボケてはっきりと映らないことで周りに大きく色が広がり、より幻想的なイメージに仕上がっています。
作品や広告で見ていた写真はこれかー!!と納得したとともに、やはりイメージ通りのものが撮影できると楽しくなります。画像加工だけでは表現しきれない幅も広がりました。

こうして多くの作品を目にして吸収、他人の視点を考えて工夫することは、趣味だけに言えることではなく仕事のデザインにおいても非常に大切なインプットの仕方だと思います。
来年も今年のように、仕事はもちろん趣味も全力で新しいことを吸収して、どちらも楽しむ一年になればいいなと思います。