以前に黄金比をデザインに取り入れればバランス良く整ったレイアウトになるという記事を投稿しましたが、
配色にも黄金比が存在します。

デザインの重要な要素である色ですが、色は面積に応じて、守るべきバランスがあります。バランスを崩すと人に不快感を与える可能性もあります。

人は色によって印象やイメージを決めます。赤を使用する場合、青を使用する場合で、印象が変わることは想像できるかと思います。
しかし、「デザインの中でどの色をどれだけ使用するか」という色のバランスによっても受け取る印象が異なるのです。この色のバランスを「配色」と呼びます。

配色のポイントを抑えることで、クライアントに思い通りの印象・イメージを届けられるかが決まります。

配色では、次の3つの色のバランスが重要と言われています。

■メインカラー
■サブカラー
■アクセントカラー

◎メインカラーとは、デザインの中で最も多くの割合を占める色です。背景など、デザインのベースになる色に使用します。
その他2つの色と異なる点は、メインカラーの存在しないデザインはないということです。
デザインには必ずメインカラーが存在し、この色を何色にするかで全体の印象が決まります。

◎サブカラーとは、メインカラーに深みや華やかさを与える色です。メインカラーに似た色を使用するケースが多くなります。
メインカラーを補う役割のサブカラーは、メインカラーと比較し、控えめに入れたほうが全体のバランスを保つことができます。

◎アクセントカラーとはデザイン全体を引き締める色です。
通常アクセントカラーは、メインカラーやサブカラーの補色(反対色)を使用することが多いでしょう。
全体の雰囲気と全く異なる色を入れることで、同系色だったデザインがぎゅっと締まる感覚がわかると思います。
割合としては、メインカラー・サブカラーを邪魔しない少量の使用が適正になります。

◎3つの色の黄金バランス
配色のポイントとなる3つの色には、黄金バランスがあります。
バランスを意識することで、統一感あるデザインが生まれ、クライアントにも思い通りの印象を与えることが出来ます。
以下が黄金バランスになります。

メインカラーが70~80%ほど
サブカラーが20~30%ほど
そしてアクセントカラーに関しては全体の10%未満になります。

ここ最近では不動産DMの制作時にこの配色バランスを意識していました。
メインカラーには信頼感や堅実な印象を与える青を選びました。

デザインするときに配色で悩むことは度々ありますが、この黄金バランスを頭の中に置き、制作物の目的に応じた配色を意識していければと思います。