先日、「レトロ印刷コレクション展」に行ってきました。

レトロ印刷とは、孔版印刷(版にインクを付けて印刷するのではなく、版自体に穴(孔/あな)をあけてそこからインクを通して印刷する方式)を利用した、一種のスクリーン印刷です。

凸版,凹版,平版、孔版が印刷の4版式と言われるのですが、中でも孔版は他のフルカラー印刷とは根本的に違って入稿データの作り方も普通の方法とは違うとのこと、印刷仕上がりがレトロな感じになるのでこういう呼び方をしているようです。

会場にはレトロ印刷で制作された作品展示、グッズ販売と刷り見本が大量にあり、見本は持ち帰り自由。ワークショップもあって実際にレトロ印刷の体験も出来ます。

業務に照らし合わせて見ますと、現実的には版の性質上安定性が少ないため大量印刷には向いていませんが、1枚1枚ズレたりカスレたりと違った風合いに仕上がりますので、用途を限定して利用するのも選択肢の1つであると思われます。