昨年12月20日に大阪メトロの15駅のリニューアルデザイン案が公開されましたが、奇抜すぎる・圧迫感があるといった声が挙がり、再検討の結果、先月の8月29日に『御堂筋線中津駅、梅田駅、心斎橋駅、動物園前駅、中央線堺筋本町駅』5駅の再デザイン案が発表されました。

今回のデザインの統括を手掛けているのは世界的に有名な工業デザイナーの奥山清行さん。身近なところで山手線・新幹線・フェラーリなどのデザインも手掛けられています。

各駅のコンセプトは次のとおりです。
【心 斎 橋 駅】「ジ・オオサカ・ブランド」 “ The OSAKA Brand ”
【堺筋本町駅】「船場文化」 “ The SEMBA Culture ”
【梅 田 駅】「大阪から世界へ」 “ From OSAKA to the World ”
【中 津 駅】「インキュベーター発信源」 “ Incubator Central ”
【動物園前駅】「まるで自然の中にいるかのような空間」

残る10駅についてもデザインが決定次第発表、2024年までに全てを完了するとのこと。

私も公開された新・旧のデザイン案を拝見しましたが、駅・構内で求められているデザインとは“一体何?”と考えさせられました。

確かにその地域にある駅には歴史の関係も重要であり、表現も大事だと感じますが、それ以前に案内などが分かりやすく、安全かつアクセスしやすいということが大事である気がします。駅という場所である以上、見た目が格好良くても分かりづらければ利用しにくく機能的ではない気がします。

私達デザイナーも自分が手掛けていると客観的に見ることができず、周りから言われて気づくことが沢山あります。

このデザインについてはネットなどでも賛否両論が巻き起こっていますが、残りの10駅がどのようなデザインになるのか気になるところです。