昨年の春先からのコロナウイルス感染拡大により、環境の変化に対応しなければならないことが多くなりましたが、DM業界にも変化はあるのでしょうか。

ある会社の統計ではDMの開封率はコロナ禍でも2019年と同水準とあります。
ECの需要急増により一部の企業が在庫の出荷が追いつかずにDMの発送を取りやめたり、店舗への来店促進や展示場でのイベントを中止したりするなどの影響もあるとのことですが、その一方で、通信販売、健康食品、教育業界などのDMは顕著に増加しているとのことです。

このようにコロナ禍により来店促進などを訴えるDMは減っているのかと思います。 その代わりに来店せず商品を見ることができるような方法や、DMについているオファーにも変化をつけ対応していると感じることもあります。

例えば、こちらの会社の調べによると、展示場を持つある企業のDMでは、対面出来ない現状を克服するために、送付したDMのQRコード読むことでバーチャル展示場へ誘導する手法を取っているそうです。そしてそれとは別にリアルでの展示場もあり、開封者が自分の状況に合わせて最適な方法を選べるようになっているとのことでした。

また、この間は自宅に「マスクの新工場が完成した」というDMが届きましたが、オファーにはそこで製造されているマスクがついていました。いままでマスクというものは試着できないものと思っていましたが、これならつけ心地を試してから買うことができるなと思いました。これもこのコロナ禍だからこそ生まれたものかもしれません。

このように、日々変化する状況に応じて次々と工夫を凝らしたDMが制作されています。
私達もこの状況下で何が受け入れられるか日々考察が必要だと考えさせられました。