先週の土曜日に京都で開催された「紙博2018 in KYOTO 」に行ってきました。
こちらは今回で開催2回目となる紙好きのためのイベントで、東京でも開催されています。

会場には紙を使ったいろいろなデザイングッズや紙見本、文具などを販売・展示していて
印刷関係の会社のブースもあります。有名なところでは株式会社竹尾さんなども出店されています。

私も会場MAPを片手に各ブースをチェックして回りました。
その中でいくつか「紙ならでは」と思った商品をご紹介します。

●活版印刷のおにぎり型メッセージカード
活版印刷の凸凹でお米の粒を表現したおにぎり型カードです。
文字ではなく背景のパターン扱いの米粒に加工をするというのが珍しいと思いました。
手触りもよく、活版印刷でおにぎりのほっこりした感じを強調しています。

●最後は折り紙として楽しめる歌舞伎の図柄の葉書
葉書として送ったあとに説明に沿って折ると歌舞伎の弁慶や連獅子ができる葉書セットです。
開いたら絵柄が飛び出すカードなどにも共通しますが「最後には飾っておける」というアイデアが、届いたものを取っておいてもらえるということにつながるのでは、と感じました。

●紙を何枚もレイヤーして作るポチ袋
ポチ袋に絵柄をかたどった窓が開いていて、そこからお札の顔の部分がチラリと見えるようになっています。
その窓自体もいろんな色の紙を何枚も重ねて色を表現し絵柄を作っており、奥行きがあるため中身が気になる仕上がりです。
封書DMで「開封率」という言葉がありますが、こういった工夫された袋ならば開けたくなると思いました。

会場は10代~60代くらいまでの女性が多く、そのため販売商品も「カラフル・かわいい系」のカテゴリのものが圧倒的に多かった印象です。
箔押し印刷の商品販売ブースでは、ゴールドの箔押しの星を見て若い女の子たちが「かわいい~」「キラキラしてる」と盛り上がっていました。
デザインは同じで用紙だけを変えたポストカードの販売ブースでもキラキラのホログラムの用紙のものだけ売り切れており、キラキラした商品の人気を感じました。

私は高校生の、特に女子に向けたデザインをすることが多く、普段は雑誌などを参考にしていますが今回はデザインだけでなく用紙や加工なども含めた「女子に受ける」ものを沢山見ることができました。

また、このようなイベントは「見る」だけでなく販売している側とも会話ができ、来場しているユーザーの反応もわかるため、紙に限らずこれからもいろいろ足を運んでみようと思います。