2017年にその理論の発展に寄与した米国の大学教授がノーベル経済学賞を受賞し、いま注目を集めている行動経済学をご存知でしょうか?
私も理論体系に関する本は未だ読んでいませんが、なかなか興味深いです。
(休憩室に寄贈いただいています、興味を持たれた方はお読みください)

これまでの経済学の理論の多くは合理的経済人(ホモ・エコノミクスといいます)を対象にしたものですが、
行動経済学は人の心理的な側面が経済行動にどのように影響するのかを理論付けたものになります。

例えば、以下の例ではみなさんはどう行動するでしょうか?

たまたま入ったお店のランチのメニューがこの通りだと仮定します。
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A.1000円のうな重
B.3000円のうな重
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よほど金銭的に余裕のある方でない限り、A.1000円のうな重を選択されるかと思います。

 

しかし、以下の料金体系ではどうでしょう。
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A.1000円のうな重
B.3000円のうな重
C.10000円のうな重
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松竹梅のように金額が異なる3つの商品を並べられると、さきほどの例よりも不思議とA.1000円のうな重が安価に感じます。
実はこのメニュー体系で最も売り上げるのは、B.3000円のうな重なんだそうです。
これは人の心理の「中間をとる」原理が働くといいます。

我々が提供するサービスは概ね、印刷やWebサーバーなど固定費が発生するものを除き、定価と呼ばれる概念がありません。
また、サービス内容や金額を折衝するクライアントは人を相手としています。
品質の高いサービスを適正な金額で提供するために、見積金額の提示の方法など相手の心理面に働きかけた施策を講じることによってもまた、受注成果は変わってくるのかもしれません。