デザイナーの方なら1度や2度は耳にしたことがあるかと思いますが、みなさんは黄金比・白銀比をご存知でしょうか?
左が黄金比/1:1.618…約5:8で表される比率。
右が白銀比/1:√2=1:1.4141356…で表される比率。

黄金比は古くから人間が美しいと感じる比率として用いられており、デザインに取り入れればバランス良く整った見た目になります。
有名な絵画のモナリザ・建築物のパルテノン神殿・ロゴで有名なAppleなどにも黄金比が使用されています。
また自然界ではカタツムリの殻・台風・銀河なども螺旋状でこれも黄金比と言えます。
黄金比は主に西洋で多く用いられていますが、一方日本では白銀比と呼ばれる比率が多く用いられています。
例えばですが身近にあるA判、B判と呼ばれる用紙も白銀比と言えます。

「A1」も「B1」も、「横1:縦√2」の比率は何度半分に断裁しても1:√2の関係は変わりません。
つまり、A1もB1もA2もB2もA3もB3もすべて「横1:縦√2」の比率です。
だから、「A3」を「B4」に縮小コピーしてもきちんと収まります。

日本の建築物の法隆寺などにも白銀比が見られますが、人気キャラクターにも多く使われています。
双方を見比べると黄金比は縦長のシャープさを感じ、白銀比はかわいらしや親しみやすさを感じます。
弊社DTPの主な案件である学校・新聞広告などでは使用する機会が少ないとは思いますが、内容に応じて、黄金比・白銀比を使い分ける必要があることが分かります。空間処理を必要とするデザインの場合には有効に働くと思いますので、制作時にいずれかの比率を使用すればバランスの良いレイアウトが完成し場合によっては採用されるかもしれません。