DTP、Webなど我々の制作の現場において必須ともいえるAdobe社の製品ですが、
人工知能を組み合わせた Adobe Senseiと呼ばれるアプリケーションが話題を集めています。
その名前の由来は日本語の「先生」であり、「師」を意味しているとされています。

公式のWebサイトを閲覧しても何ができるのかがいまいちピンとくる内容ではありませんが、
すでに一部のAdobe社のアプリケーションにはその一部が組み込まれており、
デザインに関わる業務には大きな転換点といえる開発が進んでいます。

すでに使えるAdobe Senseiベースの機能といえば、最新版Photoshop CCの「被写体を選択」というツール。
これまでは「クイック選択ツール」で被写体のエッジに沿ってマウスを動かしていたのが、1クリックでAdobe Senseiが被写体を理解し、自動で選択してくれます。

「選択ツール」はDTPデザイン、Webデザインに関わりなく背景処理などに利用されることが多く、煩雑で時間を要する地道な作業であり、
こちらの1クリックで被写体を理解し自動で選択できる機能は我々の業務の中にとっても関連が深いものではないでしょうか。

興味があれば参考サイトをご覧いただければと思いますが、そのほかではAdobe Bridgeに保管されている画像素材をAIによりデザインにあわせて自動で選定してくれたり、
レイヤーごとに別パターンの構成を簡単に試すことができるクリエイティブ・グラフという仕組みなど、現状の作業フローの改善を予感させる機能のようです。

現状のデザインの現場ではAbobe社の製品は切っても切り離されざるを得ません。
弊社では主に既に生産終了となったパッケージ版のCSを使っていますが、今後の実用化にあたり月額コストが発生するAdobe CCを導入することとなりますが、どの規模まで今の作業フローが改善するのかを試算しなくてはなりません。
また、人工知能を搭載したAdobe Senseiの機能は極めて優秀なツールとの触れ込みではありますが、
これらアプリケーションはあくまでもツールであり、最適な機能を把握し、今の業務内容に対し最大限有用に活かしていくことも大事なことだと思います。

●Adobe Sensei 公式サイト
https://www.adobe.com/jp/sensei.html

・その他参考サイト
https://www.gizmodo.jp/2018/03/what-is-adobe-sensei.html
https://coliss.com/articles/build-websites/operation/work/introducing-adobe-sensei.html