我々の業務において、主戦場ともいえるプラットホームはパソコンやスマートフォンに関わらずWebブラウザとなります。
有名なところではGoogle ChromeやInternetExplorer、Safariなどが挙げられ、各社各様で固有の特徴を持ったWebブラウザが乱立しています。

インターネットの閲覧までの仕組みをごくごく簡単に申し上げると、サーバー上のマークアップされたテキストファイルの中身をWebブラウザがその情報を解釈し、情報をユーザーへ届けます。

各社各様と述べたのは、それぞれ各社のWebブラウザはソースコードの解釈方法に相違がある点です。
現在の各社の仕様はモダンブラウザと呼ばれ、以前ほどWebブラウザ間での情報の解釈方法に大きな相違は少なくなってはいますが、依然としてWebブラウザ間で差異が存在します。

特に長らく開発者を悩ませているWebブラウザがMS社のInternetExplorerで、
Google ChromeやFirefoxなどは処理エンジンが同系統のようですが、InternetExplorerは際立って独自色が強くなっています。
直近の案件で発見したInternetExplorer固有の独自的なものでは、お問い合わせの電話番号のテキストを開発者が意図しないリンクとして解釈する、といったことがありました。

その仕様を詳しく調べてみると、HTML内に記述されたハイフン付きの数字をInternetExplorerは電話番号と解釈しリンクを自動で付与するようです。
余談ですが、その解釈ルールはまさに不思議なもので、地域の電話番号によってリンクが付いたり付かなかったりします。
件の画像でも大阪の番号はリンク設定されているのにも関わらず、東京の番号は設定されていません。
(3桁の数字)(ハイフン)(3桁の数字)(ハイフン)(4桁の数字)の場合に電話番号と認識されると思われ、大阪市内のような2桁で始まる電話番号は認識しないようです。

リンクが付く場合:078-6537-727
リンクが付かない場合:06-6537-7272

InternetExplorerはWindowsのパソコンを購入すると標準でインストールされており、そのシェアを鑑みますとまだまだ無視できません。
業務上やプライベートでもあまりInternetExplorerは利用することはありませんが、公開前の閲覧チェックをしっかりと行い、ブラウザ間の解釈の差異に気をつけたいと思います。