「デザイン」という単語はよく使われますが、「デザイン」とは何でしょうか。
デザインの語源を調べてみると以下の内容が記載されています。

『デザインの語源はデッサン(dessin)と同じく、“計画を記号に表す”という意味のラテン語designareである。
つまりデザインとは、ある問題を解決するために思考・概念の組み立てを行い、それを様々な媒体に応じて表現することと解される。』
※Wikipediaより

上記の「様々な媒体に応じて表現する」が見た目を作ることだとすれば、
その前の「問題を解決する」「思考・概念を組み立てる」の部分まで含めて、デザインの役割ということになります。

デザイナーの方であればご存知だと思いますがデザインには基本中の基本となる「4大原則」があります。
提案資料やレポートを作る際にも、この4つを知っているだけで格段にわかりやすくまとめることができる大変便利な法則です。

◎近接=Proximity
近接は、関連要素は近づけて、そうでないもの離すという原則。
人は位置的に近いものを「関係があるもの」と認識する習性があるそうです。
位置関係を整理するだけで、視覚的に理解しやすいレイアウトを作ることができます。

◎整列=Alignment
整列は、全ての要素を意識的に配置することです。
文字の整列は、左揃えが基本になっていますが文章の種類や配置によって中央揃えや右揃えを使い分けます。
整列のポイントは、見えない線(ガイド)で繋げることです。

◎強弱=Contrast
強弱は、多数ある情報の優先度を見極めメリハリをつけて違いを明確にすることです。
これを意識する事により伝えたい情報が明確になり、視線が留まりやすく、読みやすくなります。

◎反復=Repetition
反復は、同一のデザインルールを繰り返すことです。
規則性や一貫性、視覚的リズムを作ることにより全体的にまとまった印象を与えることができます。
これらを保つことで、洗練されたデザインやメッセージ性を作ることができます。

この中では私自身は「強弱=Contrast」が最も難しく、課題となっています。

この4つは単に「レイアウトのコツ」にとどまらず、見た目以外のデザインの役割、
「思考・概念を組み立てる」という部分に密接に関係しています。

案件によってターゲットは様々ですが、常にこの基本を踏まえることで
わかりやすく、顧客に内容が伝わりやすい制作ができるのではと思います。