京都市内に「京都芸術センター」という施設があります。
名前のとおり芸術の総合的な振興を目指した施設で、その建物はもともと明治に開校した小学校を改築したもののため、外観・内観にいたるまで学校そのものでとてもノスタルジックです。廊下や手洗い場、グラウンドなどもその姿をほぼそのまま残しており、建物を見るだけでも興味深いです。

ここではアート系イベントなども多く開催されており、以前に大きなイベントを見に行ったのですが、教室ひとつひとつに展示がしてあり学校の中を巡る感じでワクワクしました。また、芸術家の活動を支援する目的で、じっくりと制作に取り組めるよう制作室として教室を無償で提供しています。

私がここに訪れると必ず立ち寄るところがあります。
「情報コーナー」という部屋です。

情報コーナーは棚のデザインは小学校の下駄箱がモチーフで、ずらりと並んだ下駄箱ひとつひとつに美術館やギャラリー、公募展の情報や芸術に関する様々なチラシやフリーペーパーが置かれています。

紙媒体の制作を仕事にしていることもあり、街で見かけたチラシやフリーペーパーなど収集することが多いのですが、芸術関連はここでたくさん集めることができますし、芸術以外にも京都各区のフリーペーパーも置いています。
紙関係のイベント情報やデザインの資料としても参考になりますし、なにより大量の印刷物が一気に並ぶため、紙好きにはたまらない部屋になっています。

訪れる人も、いかにも芸大生な若者からおじいちゃんまで様々で、みんな自由に下駄箱から印刷物を取っていきます。
私はそれを横目で「一斉にチラシが並ぶとこの色づかいが目を引くな」などと思いながら見ています。

こういった施設は様々なところにありますし、そういう場所にはいろんな紙媒体が置いてあります。
みなさんもぜひ情報収集にでかけてみてはいかがでしょうか。