Google が提供するウェブサイトの品質評価ツール(スピードテストツール)の「PageSpeed Insights」の分析エンジンに同社が開発する「Lighthouse」が採択されました。

・PageSpeed Insights、Lighthouse の使用を開始しました
https://webmaster-ja.googleblog.com/2018/11/pagespeed-insights-now-powered-by.html

Lighthouseとは・・・
ウェブページの品質向上に役立つことを目的に開発された、オープンソースの品質評価プログラムを指します。
対象となるURLを入力するだけで、ウェブページの応答速度、表示速度、不要な文字列の有無、アクセシビリティ等の状況を検証し、これらの指標を0~100の数値で返し、併せて品質向上のための具体的な改善方法をレポート表示するツールになります。

下記の6項目が確認できます。
・ページの主要な掲載要素が可視化されるまでにかかった時間
・文字または画像が初めて表示されるまでにかかった時間
・ページの主な処理が静止し、初めて入力の処理が可能になるまでにかかった時間
・ページの掲載要素が取り込まれて表示される速さ
・ページが完全に読み込み終わるまでの時間
・利用者の入力に対するウェブサイト/アプリの応答時間

レポート結果として多く返される改善事項は「表示速度=表示時間の短縮」の改善要求です。
例えば、一眼レフ等にて撮影した画像ファイルを、そのまま切り取り、または縮小しただけのJPGファイルは容量が大きく、読み込み時の表示速度をミリ秒ではなく数秒単位で遅延させる要因になります。

この課題に対しては、Googleが提供する画像最適化ツール「Squoosh」を利用することで、画質の劣化を見た目には判らない程度の最小限に抑えつつ、容量を大きく削減することができます。
表示速度遅延の要因の約3~5割程度を画像の容量肥大化が占めており、この画像を最適化することで、多くのウェブサイトではページ表示速度が向上し、読み込み待ちに耐え切れなかった利用者の離脱を減少できると思われます。

●Googleから、表示速度が遅いサイトに速度改善を要求
国外のWebサイトにおいては、ページの表示速度が非常に遅いサイトに対して、Googleから警告が送られているとの報告があります。

・Google、Page Speedアップデートの影響を受けた遅いサイトに速度改善を要求
https://www.suzukikenichi.com/blog/google-has-begun-to-send-out-a-warning-to-really-slow-sites/

今回、より多様な評価が可能な「Lighthouse」が導入され、従前のツールよりも評価軸が増えたことにより、“より明確に表示速度が検索結果の順位に対して影響を及ぼす”と考えられます。

・評価テストは「PageSpeed Insights」にて
https://developers.google.com/speed/pagespeed/insights/