私は最近、耳にしましたが皆さん「ペントアワード」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
その内容は、パッケージデザインに特化した世界的なコンペティションで世界一のパッケージデザインを決定するイベントになります。

公式ホームページ
http://www.pentawards.org/

今年で12回目とのことで、日本からも多くの作品が応募された中、2018年9月6日にニューヨークの美術館で授賞式が開催されました。様々なカテゴリーに分けられ、同じ分野の作品同士のコンペで行われます。

設立者のひとり、ブリジット・エブラールは、「パッケージデザインは、コスト削減と短期的な利益回収、各マーケットにおける法律をクリアするなど、とても要求が高く、訓練の難しい分野です。ペントアワードの目標は、大量消費される商品から、ラグジュアリーな高級アイテムまで、あらゆる市場から集めたパッケージデザインを表彰することです。」とのこと。
作品のクリエイティビティやクオリティに基づき、銅、銀、金、プラチナ、そしてその年もっともすぐれた作品に贈られる「ダイヤモンド」の各賞が授与されます。

今回は、ペントアワード2018で注目を集めた魅力的なパッケージデザインを、ピックアップし紹介します。
グランプリを受賞した作品はもちろん、「フード」「飲料」など6部門それぞれのトップに与えられる「プラチナ賞」を受賞した日本発のパッケージなど、世界のクリエイティブなデザインが揃います。

公式HPより引用

A/今年最優秀賞の「ダイアモンド」を獲得した作品は、
 イタリアを代表するトマトの缶詰やペーストを販売する会社 Mutti のパッケージデザイン。
 金箔を使った文字が、豪華な雰囲気を演出した美しいスタイル。
B/特に競争の激しい飲料部門の1位に輝いた、中国の河南省で作られている酒造ボトルパッケージ。
 斬新でオブジェとしても使えそうです。
C/「フード」部門の1位に輝いたのが、新潟で作られているお米のパッケージ。
 日本の大手メーカーや有名デザイン事務所からの応募も多い中での受賞。
 しろくまの形がお米になっていてかわいい印象を受けます。
D/スペインで作成された猫用キャットフードのパッケージデザインで、鮮やかなエメラルド色の配色が素敵です。
E/フランスでつくられている高級フレグランスのパッケージデザインは、「ラグジュアリー」部門で1位を受賞。

当社の媒体とは大きく異なりますが私も含め、我々デザイナーにとってこの様なイベントを見る事により刺激を受け、デザインはもちろんアイデアであったり配色またはフォントのウェイトなどを学べる良い機会ではないでしょうか。
既成概念にとらわれない、斬新なデザインを我々も生み出していかなければと痛感させられる内容となりました。