皆さん東京オリンピックに使用される聖歌トーチのデザインが先月、2019年3月20日に決定したことはご存知でしょうか?

聖歌トーチのデザイナーは数多くの受賞歴を持つ吉岡徳仁さんという方です。トーチは日本人に馴染み深い桜の花をモチーフにした日本を象徴するデザインになっており、見た目だけではなく実際に点火した際の聖火の形も含めてデザインされているのが驚きです。

桜の花びらの造形から放たれる5つの炎は、ひとつの「桜の炎」となり、聖火に世界の平和への願いを込めます。
春の知らせとともに桜が花開いていくように、聖火が日本全国を縦断し、人々の心をつなぐ希望の道となることを願っています。

引用:吉岡徳仁デザイン事務所 公式サイト

また、吉岡さんは記者発表会で『ぜひトーチのデザインをしたいと思っていたので、応募がはじまる前からデザインしていた』と語っておられました。

一般の感覚では応募がはじまってから「やってみようか」となりますが、この方のようにやりたいことに対して自分から先に動くということが、問題を解決しようとする意志が強く働き、結果に関わらず次にスキルを繋げていけるのでは、と思いました。

制作会社としても待つだけではなく、こちらから仕掛ける何かを常に創造しなければならないと改めて感じました。

また、今回のトーチは新幹線の製造にも使われる技術を使い継ぎ目のないトーチを実現、素材の一部に東日本大震災の仮設住宅の廃材を使うなど、日本の技術や、復興への思いなどデザイン以外にもいろんな思いが込められたものとなっています。我々もより広い視野で総合的に考えることで、より一層クライアントに自信を持って成果物を提供できると思います。