2019年2月6日に、Internet Explorerの開発元であるMicrosoft社のサイバーセキュリティアーキテクト Chris Jackson(クリス・ジャクソン)氏により
「Internet Explorerを標準ブラウザとして使うのは危険である」
「Internet Explorerを使い続けることが企業に“技術的負債”をもたらしている」
という主旨の記事が公開されました。

既定のブラウザとしてInternet Explorerを使用することの危険性(The perils of using Internet Explorer as your default browser)
https://techcommunity.microsoft.com/t5/Windows-IT-Pro-Blog/The-perils-of-using-Internet-Explorer-as-your-default-browser/ba-p/331732

同社では、既にInternet Explorerの開発は打ち切られ、Microsoft Edge(マイクロソフト エッジ)に移行されており、 Microsoft Edgeブラウザへの移行を促す意図があると思われます。

技術的負債については、システムとブラウザを刷新することなく、Internet Explorerを使い続けることで、移行費用を先送りしている状況、つまり負債として蓄積しているだけである、という指摘です。

現在、一部のOSを除いて、Internet Explorer10以下のブラウザはサポートが終了しており、 脆弱性が公表されても、Windows Updateの提供が終了しているため、脆弱性は補修されることなく存在し続けることになります。

Internet Explorer11においては、脆弱性の補修プログラムは提供されているものの、開発は打ち切られており、機能の向上など進化はないと思われます。

なお、弊社では制作したWebサイトの閲覧、動作検証時にInternet Explorer 11を利用しておりますが、Internet Explorer 11の利用者が徐々に減少していることから、近い将来、検証ブラウザから除外することになると思われます。