Webサイト制作の現場では、企業の公式サイトの改修を予定しながらも、結果的に“今は見送り”となるケースがしばしばあります。
その背景はさまざまですが、「企業サイトが担う役割」が見失われていることがあります。調査データをもとに、今回は企業サイトが担う役割を確認します。

企業情報サイトの閲覧状況

企業情報サイトの閲覧状況/企業情報サイト調査結果分析2017
http://japanbrand.jp/column/cc-column/ccc2017/part3.html

投資家と非投資家では情報を見る目線が異なり、求める情報、重要視する内容も異なります。 一般的な閲覧者である非投資家が最も閲覧している内容は「理念・ビジョン」次いで「会社案内」の順となっています。

「理念・ビジョン」はデータバンクの企業情報には掲載されることなく、代表者をはじめとした企業の姿勢を表現した情報になり、企業サイトで訴求すべき内容と言えます。

企業情報の情報源における企業サイトの位置付け

企業情報の情報源における企業サイトの位置付け/企業情報サイト調査結果分析2017
http://japanbrand.jp/column/cc-column/ccc2017/part1.html

企業情報について、最も信頼できると思う情報源は、「企業のWebサイト」(59.3%)、次いで、「新聞」(57.9%)となっており、 特に40歳代以下は「新聞」より「企業のWebサイト」を情報源として信頼し、20~30歳代ではさらにこの差が広がっています。

このことから、新卒採用や20歳代を対象とした第二新卒採用を行う場合、企業サイトが担う役割は採用の成否に大きく影響する重要な要素になると想像できます。

閲覧者が重要と考える企業情報

ユーザーが重要と考える企業情報/企業情報サイト調査結果分析2017
http://japanbrand.jp/column/cc-column/ccc2017/part2.html

企業を理解するために重要と思う企業のWebサイト情報について、
「会社案内」(73.5%)
「品質への取組み」(44.1%)、
「安全・安心への取組み」(43.8%)
「経営理念」(43.3%)、
「ニュースリリース/プレスリリース」(42.1%)

という順になっています。

重要視される掲載情報は企業が属する業界により大きく異なるものと思われます。食品分野であれば「安全・安心への取組み」、教育業界であれば「子ども向け・保護者向け情報」など企業サイトを訪れる閲覧者がどのような目的で、どういった情報を求めているかを把握し、掲載することが重要になります。

“何のために企業サイト改修するのか”

スマートフォンをはじめ、閲覧端末が多様化する中、考慮する要件は増す一方ですが、企業サイトが担う役割を改めて客観的に振り返っていただく機会になれば幸いです。

●企業情報サイト調査結果分析2017
http://japanbrand.jp/column/cc-column/ccc2017

【調査企業】
株式会社トライベック・ブランド戦略研究所
【調査概要/スケジュール】
・調査媒体:インターネット上でのアンケート調査
・サンプル数:13,200人(1企業あたり300人)
・対象企業数:240
・調査実施:2017年10月
・結果ダイジェストのリリース:2017年12月