今年の4月に聖火トーチのデザインが発表され、
そして先月の24日にリボン・ケース・メダルのデザインが発表されました。
詳細は公式HPを参照ください。
https://tokyo2020.org/jp/news/notice/20190724-01.html
全体的なコンセプトは「光・輝き」をイメージしたとの事。
◎メダル
オモテ面はパナシナイコスタジアム(※1)に立つ勝利の女神ニケ像、
東京2020オリンピック競技大会の正式名称およびオリンピックシンボルの要素を含めた構図をとなっており、
ウラ面は無数の光を集めて反射させる仕様を取り入れることで、
アスリートや周りで支えている人たちのエネルギーを象徴しているとの事です。
(※1)ギリシャのアテネにある競技場。
◎リボン
大会を象徴する藍と紅を使用。ロゴで使われている組市松紋を用いています。
また、視覚に障害がある人も触れることで順位が分かるよう、裏側には凸加工が施されています。
金メダルには1つ、銀メダルには2つ、銅メダルには3つの凸加工がされている。
◎ケース
国産のタモ材を使用しており、1つ1つ異なる木目が藍色の奥に浮かび上がる仕上がりは、
オリンピックとパラリンピックの多様性を象徴するものだと説明されています。
またデザインも充分気にはなりましたが、ここで私が着眼したところは大会史上初の試みとして使用済みの小型家電から抽出された金属でメダルを作るというプロジェクトです。2017年4月から約2年掛けて使用済の携帯電話を含む小型家電の回収によってメダルを製作するという皆の協力で1つのモノを作るという如何にも日本らしさが出ており素晴らしい発想だと言えます。
リサイクル問題などにも配慮しており、我々も何かを制作するときには
デザインだけでなく「他にできることはないか」「他に解決できることはないか」と考えるきっかけになると改めて感じました。
メダルの製作工程が気になる方は動画がありますので参照ください。